一昔前の20世紀。
世の中は大量生産、大量消費、大量廃棄のもとで成り立っておりました。
た~くさん作って、た~くさん使って、た~くさん捨てる世の中は、
そりゃあもう、経済は活性化しました。
目ん玉が飛び出るほど儲かる時代です!世の中は浮かれ、まさにどんちゃん騒ぎ!
お金さえ払えば、たいていのことは何とかなる時代。お金の価値は最高潮に!
町は都市化し、人口は増え、人類は繁栄しているかに見えました。
しかしそれは、有限の資源を貪り、汚染物質を垂れ流すことで成り立っていたのです。
その結果、地球は汚れてしまいました。経済成長の反動が環境汚染として出たんですね。
地球は汚れを浄化しようとして異常気象や気候変動を持って洗い流そうとしました。
その動きに人類も気が付きました。
「あれ?ちょっとやりすぎちゃったかも?このままじゃ地球の環境が壊れて、困るのは自分たち人間だぞ。」
そこで、21世紀、環境に優しいビジネスや環境保護活動などが活発化しました。
そして、大量生産、大量消費、大量廃棄で成り立っていた旧来の経済システムはもう古いと気が付きはじめた人たちが、
シェアや協力によって大量消費に依存しない生き方、また自然と共に生活する質素な暮らしを提案し、実行しはじめました。
少しずつ少しずつ、人類は旧来の経済システムから脱却しはじめ、
新しいシステムを模索し始めました。それと並行して、お金の価値も急低下して行きます。
例えば「○○円払うから、これを作ってくれ!」
といっても、今までならたくさんの人がお金欲しさに仕事をしてくれましたが、
これからはそうはなりません。
お金の価値が低い世界では、お金ではなく、その人が好きかどうか、やってあげたいかどうかが重要です。
今、水面下ではそういう大変動が起こりはじめているんですね。
そういう変動の中では、もちろん人々の価値観も変化してきます。
かつてはお金も物もたくさん持っている人が素敵だ!という物質的価値に重きを置く価値観から、
思いやりや協調性があって、物を大切にできる人が素敵だ!という精神的価値に重きを置く価値観へと変化してきます。
ということは、超簡単に言ってしまえば、
これからはお金を稼ぐよりも、自分の内面を磨きなさい!ということです。
もちろん、これらの変化は非常にゆっくりとしたものですから、
僕たちが生きている間は、お金も大事だけど、人柄はもっと大事ね!というような状態なんでしょう。
物質的な時代の幕が下り、精神的な時代が幕開けしているんです。
そういう時代に今、僕たちが生きているということを心にとめておきましょう。
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