2017年7月9日日曜日
百匹目の猿現象を信じるか?
僕は百匹目の猿現象というのを信じているんです。
まあ、信じる信じないの話ではないですけどね。実際にある現象なので。
百匹目の猿現象ってなんじゃい?って人はこの本を読むといいと思います。
どんな現象かというと、
それは宮崎県の幸島というところで、京都大学霊長類研究所の研究者たちが、島に住む猿たちにサツマイモの餌付けをはじめたときの話です。
餌付けは2年後に成功して、猿は畑からとれたばかりのサツマイモの泥を手や腕でキュッキュとふいて、食べていたそうです。
ところが、一匹のメス猿が芋を川で洗って食べることをし始めたんですって。
すると、瞬く間に他の若い猿や母親猿が真似をし始め、群れの半数以上が同じように水洗いをするようになったというのです。
「チャポッ…。ン?何コレ、簡単に泥が落ちるじゃないのよぉぅ!!」ってな具合でしょうか。
面白いのは、このとき年寄りの雄猿たちは、メスや若い猿達の行動は見ていたけど、自分たちは最後まで真似をしようとはしなかったそうです。
日本の社会みたいじゃないですか。
「そんな、右も左もわからんことをワシが出来るか!!」っていう感じかなあと。
そしてこの話にはさらに続きがあります。
しばらくすると、川の水が枯れてしまったそうなんです。
すると、お猿たちは海岸まで足を延ばして、海水で芋を洗うようになったそうです。
そして海水には塩分がありますから、芋に味がついて一層ウマいんですね。
「んんっ!?これはナイスな塩味だわ!ん~美味!」
お猿たちは、芋を海水で洗うだけじゃなくて、
一口かじってはまた海水にひたし、また一口かじる。って感じで、海水で味付けをするようになったそうです。賢いですね。
するとですね、その行動があちこちに生息する猿に見られるようになったわけです。
物理的に繫がっているところの猿なら、お隣の群れの噂を聞いて真似をするってことがあると思いますけどね、何の関係性もない別の場所の猿にもこの行動が一気に広がったそうです。
それが百匹目の猿現象です。
ある一定の数を超えると、遠く離れたところでも同じ現象が起こり、社会全体に浸透していくという現象。
まるで、情報が新しく更新されると、みんな進化する現代のスマホとかパソコンみたいじゃないですか。
そういうふうに、人類も進化すると思うんですよね。
それはつまり、僕みたいな変な話が好きな人が増えたら、はじめは少数派でもあちこちで増え始めるってことかなあと思うんです。
ある一定の数を超えてくると、あちらこちらで一気に覚醒し始める。みたいな。
それが現在なんじゃないかなと僕は思っています。
それが社会を変える力を秘めているかもなと思うんですよ。
物理的にデモとかやらなくたって、平和を心から望む人がある一定数を超えると、
それが常識として、波のように世界中の人に広がっていく。
そういう社会の変わり方、素敵だなあと僕は思います。
まあ、年寄りの猿みたいに、変化を拒絶するか、
それとも若い猿やメス猿たちみたいに、柔軟に変化を受け入れるか。
あなたはどっち?!
ありがとうございました。
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